母の日、父の日など「感謝の日」に感動を贈るための考え方
感謝を考える機会
GW最終日は「母の日」でした。各地で様々なイベントが行われたり、カラフルな贈り物が店頭に並びました。これから「父の日」もやってきます。よく考えると一年中、様々な気持ちや感謝を伝える日や習慣があります。誕生日、結婚記念日、勤労感謝の日、敬老の日、成人の日、バレンタイン&ホワイトデー、創立記念日、長寿祝、子供のお祝いetc。他にあると思いますがせっかくなので今までとは一味違う感謝の伝え方を研究してはどうでしょうか。
QMの経営理念は「感動をかたちに、喜びをちからに、感謝をこころに」というものであり、お客様やキーマンに向けてこの理念を具体化→実践することで人間関係を太くする、ビジネスに繋げることを提唱・実現しています。そのアイデアや発想は様々です。そして全ての人間関係で使えますので、こうした感謝の日をきっかけに思考や見方を変えると、いろんな応用ができる、という話をしたいと思います。
見方や表現を変える
ピラミッドがどのような形をしているか?と尋ねると、普通は三角すいを想像します。しかし上から見れば正方形ですし、横から見えれば三角です。見る角度によって当然、形は変化します。これは三角すいだ、と思っている人に四角だという見方を示すことができれば、それは「気づき」になります。単純な例ではありますが、感謝の気持ちを表現する場合にも同じことがいえます。こうした気づきが大きければ驚きになります。つまり、こちらの「感謝の気持ち」が相手にとって驚き(サプライズ)となって伝わると、感動・喜びの世界が大きくなっていきます。
例えば、母の日に感謝の気持ちを贈る一般的な手段として花があります。カーネーションを贈る、アレンジメントを贈る・・、それだけでも子供から贈られれば嬉しいに違いありません。その花は普通に見たらどこにでもある普通のアレンジメント、しかし上から見たらカスミソウなどでお母さんの名前がデザインしてあったり、「ありがとう」などの感謝の言葉が浮かび上がればインパクトはどうでしょうか。
父の日なら普通ネクタイ等が選ばれるのでしょうか。しかし、ただネクタイを贈るというだけでは誰でも行えるアタリマエの贈り物ですが、ここに例えばメッセージをつけると考えてみましょう。アタリマエのメッセージが「お父さんへ いつもありがとう 太郎より」だとすると、お父さんの美点を見出して、それを賞賛するメッセージにするとグレードがあがってきます。「お父さんの〇◎なところを尊敬しています。13歳の時からずっと自分の日々の指針となっています。お父さんを超えることが人生の目標です。太郎より」となるといかがでしょう。照れくさいなどの感情はともかく・・、自分の体験から出る言葉でこうした表現ができればプレゼントするモノ以上の価値や気持ちが伝えられると思います。
潜在化されたウオンツ
このように「ひと手間かける」という工夫だけで伝わるインパクトは変わってきます。お金を出して適当に何かを買う、というモノの世界から、心を配るという深い世界の扉を開けることになるのです。
感謝の思いを伝えることはビジネスの世界も一緒です。お客様、取引先、社員、上司・・。ニーズ(要望)とウオンツ(満足)という考え方でいえば、従来の「顕在化されたニーズ」を追いかける世界から「潜在化されたウオンツ」の世界を考える発想が必要となってきます。クライアントが意識していない「満足」を先取りして考えるのです。お客様の潜在化されたウオンツとは・・やさしく言うと、認めてほしい、褒めてほしい、勇気や夢を与えて欲しい、などの言葉で表されます。誰でも自分のことをもっとわかって欲しい、認められたいという想いがあるのです。
先のお父さんへのメッセージで言えば、潜在化しているウオンツを意識した内容にしていくことで、嬉しさ、心の刺さり方が違ってきます。息子から自分へのリスペクトの言葉、越えたい目標であるなどの言葉が父親として最高の誇りとなります。
心配りの達人へ
見方を変える 発想を変える というのは難しいことでは決してありません。弊社にはこうしたことに挑戦し仕組み化にする方々が集います。そして挑戦する人だけが味わえる喜びを味わいます。こうした発想や工夫が呼吸するように自然にできるようになったとき「心配りの人」、「魅力ある人」と評されるようになります。
公私を超えて、こうした世界を広げている人は皆、笑顔が素晴らしく魅力的です。照れくさいとかいろんな思いがありながらも一歩踏み出せる行動派は素晴らしい成果をたくさん作りますので是非挑戦してください。父の日を一つのきっかけにしていろんな工夫に挑戦をしていただけたらと思います。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。