歴史の学びをビジネスに活かす!経営者へのヒント
真田丸
多くの方がご覧になっていると思いますが、NHKの真田丸がおもしろいですね。関が原の戦いが終わり、大敗した石田軍に賭けていた真田親子は死罪こそ免れたものの全てを召し上げられ、高野山のふもとへ。城、領地、領民、財産、武具に加えて戦う機会の剥奪。戦うことに何よりも生きがいを感じていた父である真田真幸にとって刺激のない日々は死罪より辛いものだったしょう。新たな展開となって今後が楽しみです。
経営者は歴史の好きな方が多いですね。ドラマは楽しんで見られればそれはそれでよいのですが、どうせなら単に接する、楽しむだけでなく、命のかかった時代に生きる真剣度をビジネスとリンクさせて接することができると更に学びが深くなります。
ひとつ間違えると命を含め全てを失う時代と現代のビジネスを簡単に重ねることはできません。しかし、情報も少なくて限られたものであった時代の決断の仕方や真剣度はリーダーとして少しでも取り入れたいものです。
歴史上の偉人を参謀にする
さて、戦国時代のような真剣さと覚悟をビジネスで活かすために好きな名将や偉人を一人選んで自分の名参謀として頭の中に常駐させることを目指す、というトレーニングがあります。自分が好きな、取り組みやすい歴史上のスケール大きな人物の背景や環境を理解しながら、その発想や行動に学び、ビジネスの様々な局面で迷った時、アドバイスがほしい時に頭の中で名参謀と対話する、というものです。
潜在意識に到達するほど考える、という表現があります。寝ても覚めてもそのことばかり考え続けるうちによいアイデアがふっと浮かぶ、というものです。経営者であれば誰しも経験しているのではないでしょうか。これに近い感覚でその人物のことを徹底研究するのです。例えば真田幸村を名参謀とするのであれば、自分が直面している問題において幸村なら何を考え、どう行動するかを判断の基にしていく習慣をつくるのです。
一番大きな特徴は大胆な発想や胆力をつけるということです。すぐに身につくというものではありませんが、常にその人物ならどう考えるか、と考え続けることで自分のスケールが徐々に大きくなることが感じられます。大抵のことが小さく感じられるようになるので腹の立つ回数も減ります。心の動揺も減ります。寝ても覚めても、この人物ならどう対応するだろうか?この問題にどう対処するか?といったイメージトレーニングを繰り返すことで徐々に風格のようなものがにじみ出てくるのが感じられることでしょう。
まずは自分が一番好きな武将や偉人に関する書物を読破することから始まります。夢にまででてくるようになったら浸透してきた、というバロメーターになるでしょう。 書籍読破→歴史年表をつくる→その年齢の時自分は何をしていたか比較する→書物の中から好きなシーンをいくつか抽出する→自分流に感想や気づきをまとめる→日常に活かすための工夫やアイデアを出し、まとめることで自分流の名参謀に学ぶ極意書を作成するのです。
こうした作業はこれはビジネスだけでなく人生そのものを楽しくする智恵でもあります。研修の中では名参謀の取り入れ方も扱いますが、先ずは自分で工夫しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
歴史を楽しみ、偉人の発想や智恵に学び、胆力・行動力に触れて取り入れるというイメージの機会を増やすことで今までの読書の仕方とは10倍違う世界が広げることを実感していただければ幸いです。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。