経営理念について②
QMEの経営理念
経営理念の冒頭、大テーマは「人と組織の成長を実証する」に対する思いをお伝えしました。その続きとなります。先の文言の後には「感動の種を撒き、喜びの技を究め、感謝の心を磨き 昨日の自分の勝ち続けて未来を変える」と続きます。
感動
感動の種を撒く・・心の琴線を揺さぶるような感動がビジネスだけでなく人間には必要です。心が震えるような感動はそう簡単には起こらないかもしれません。しかし意図することはできます。それに向かって努力することはできます。その志向の中からこうしたら喜んでいただけるのではないか、感動していただけるのではないかと徹底的に考え抜き、工夫する姿勢の中にはビジネスで求められるホスピタリティとか、御客様にファンになっていただくきっかけがあります。種を撒くからこそ花が咲きます。その種まきの努力こそ人物の魅力を磨き、人間力、心の器が大きくなるのです。IOTやAIがますます重要になってくる時代だからこそ人間心理を徹底的に探求することが必要ですし人間力そのものが勝負になると確信しています。種を撒き、花を咲かせる準備をし続けようということです。
喜び
喜びの技を究める・・お客様第一主義、顧客満足という言葉は広く認知されていますが、それがどれだけ具体的か実践的かということです。多くの企業でその大切さを唱えながら文言を掲げるだけで具体的なアクションはできていない、悩んでいるという話をよく聞きます。御客様が大切だといいながら実はお客様の財布の中にのみ関心を示しているようなものです。月末の営業会議の内容を御客様に聞かせることが出来るでしょうか。いかに売上を上げるか、AランクのBさんをいかにクロージングするか、BランクのCさんをいかにAにもっていくかみたいな話ばかりしていたとすると、その話を聞いた御客様はその会社から買いたいといってくださるでしょうか。考えていることは伝わります。理念とは言行一致の世界です。いかに大切にされているかを感じることでファンになっていただけるはずです。そのためには喜びの具体策を持たねばなりません。最終的にはあり方、思いが大切です。しかし、その前段階でわかりやすく伝わるもの、与えられるものが必要です。こうすれば喜んでいただけるという技を究めていくことで感性が磨かれ考えられるようになり、伝わりやすくなります。「極める」でなく「究める」、ここでよいというゴールはない、常に進化させ続ける努力に意味があるということで「究める」という言葉を使っています。ここが弊社の真骨頂ともいえますが、具体的に喜んでいただけるカタチが営業力を底上げしていきます。
感謝
感謝の心を研く・・すべてはこのためにあるともいえます。商品を買っていただくお客様への感謝、一緒に働いてくれる社員への感謝、同じ方向を向いて支えてくれる協業企業への感謝、生活基盤を支えてくれる家庭への感謝、恵みを与えてくれる太陽や自然、毎日働ける健康や体、食事、そのほか感謝の対象は無限にあります。「当たり前」になってしまっている日常の様々なかかわりの中にいかに「感謝の念」を持てるかです。最初は感謝していても慣れてしまうと感謝の念が薄れるのが人間です。だから毎日、意識して感謝の念を磨かなければなりません。御客様に商品を買っていただける、お金をいただくのが当たり前の感覚になってしまわないよう常に唱え磨いていかねければならないのが感謝です。
戦う相手は
次に大切なのが「昨日の自分に勝ち続ける」という意識。人は本能的に他人と自分を比べます。刺激という意味では良い点もありますが、環境、条件、経験、スキル、資質、スタートが違う他人と比べることは一喜一憂することになり気持ちにブレが生じます。昨日の自分は自分だけが知っています。ウソのつけない世界、その自分と比べて今日一歩でも1ミリでも進歩する、成長するという意識と努力が必要だと考えます。絶対にウソのつけない昨日の自分、だれにもわからないからこそ真摯な姿勢と素直な心が必要となります。しかしその昨日の自分を戦って勝ち続けていくことを目指すことで確実な進歩へと繋がり、大きな自信になります。ゴールはありません。道の探求でもあります。
書き出すとまだまだ思いが溢れてきますが、この2行にはこうした思いがあります。これを理念としてまず常に自分に問い続け、会社に問い続け、そして受講者に広げていくことで明るい未来を拓いていきたいと考えるのです。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。