リーダーの器を磨く人物研究
15年ほど前、弊社の「社長のためのセールス革命」研修に参加された某社長の言葉が印象的でした。「経営の後継者なのになぜ大学では文学部を専攻したのか?」と聞かれる度「数字の世界は卒業してからでもできる。しかし書物を通して人物の研究は学生の時でないとなかなか本格的にできないから」と答えた、といわれたのです。
経営には色々な要素がありますが、この方は経営の大切な根本は人物学であり、心理学であることを見抜かれていたのです。人の心の動きを研究することがとても重要だと学生時代から悟っていたのです。
さて、弊社にも「歴史上の人物に学ぶ名参謀研究」というテーマがあります。歴史に名を遺した大人物の発想・行動・胆力に学ぶというものです。好きな偉人の書物を徹底的に紐解いて、その人物の発想が自分の潜在意識に入る位まで探究するのです。簡単ではないですが、自分が好きな偉人なので楽しく取り組めます。信長、家康、秀吉、竜馬、信玄などは経営者にいつでも人気ありますし、小玉源太郎、秋山真之、山本五十六、東郷平八郎などの戦争の指揮官も幹部はよく研究されます。そして最近だと松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫、稲盛和夫、などは定番中の定番、さらに最近ではイーロン・マスク、スティーブ・ジョブスなども人気ですね。
自分が好きな人物の研究なので、窮地でどのように考え行動したか、信念、人心掌握や繁栄のポイントなど頭に入りやすいものです。そして大切なことは、昔は命をかけて交渉、行動をしてきたわけですが、我々は大きなビジネスでも命がかかることはまずありません。そういう意味では覚悟、執念、気迫が違うのです。そのことをイメージするだけでも反省はいろいろできますし、学ぶところが大なのです。その胆力、行動力を本気で修得するための知恵をセールス革命では研究しています。感動経営革命、社長のためのセールス革命の本質は人物の器を磨くこと、人物の魅力を高めることにある、とても楽しい世界観です。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。