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大切にしたい考え方

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大切にしたい考え方

二宮尊徳の歴史や考え方を学ぶために小田原の尊徳記念館、報徳博物館に行ってきました。

二宮尊徳(金次郎)さんといえば薪を背負って本を読む像は小学校ならどこでもありましたね。今は学校の統廃合により撤去されたり、歩いて本を読む姿が歩きスマホを助長するから危険だ等の意見も出ているようですが、そうした表面的なところではなく、彼の本質的な思想や行動をしっかりとらえて後世に伝え続けてほしいと強く思います。

彼の思想は松下幸之助、豊田佐吉、稲盛和夫、土光敏夫、澁澤栄一各氏をはじめとする多くの名だたる実業家に影響を与えています。この顔ぶれを見ればその思想は真理そのものであることがわかります。

尊徳の「報徳思想」・・モノや人に備わる良さ、取り柄、持ち味のことを「徳」と名付け、それを活かして社会に役立てていくことを報徳と呼んでいます。どんなものにもよさ・長所があるのでそれに付加価値をつけて活かそうという思考。弊社でも視点良受というものの見方、考え方で人・もの・体験のいいところ・長所・美点にフォーカスしてビジネスに活かそうという考え方があります。学びを深めるほど報徳思想は感動経営に寄り添うものであることに確信をもちました。

さて、報徳には至誠・勤労・分度・推譲という4つの大切な項目があります。 そのものの良さ・取り柄を活かしながら真面目に働くことが勤労、入ってきた収入の中から適切な支出範囲を決めて節度ある生活をして貯えを残すのが分度、そして残したものを自分の意志で人に譲ったり助けたり、将来のための投資に回すというのが推譲。そしてこれら3つを真心で誠実に行っていくことが大切という考え方が至誠。言葉にすると当たり前のようにも感じられますが、その当たり前に感じられることが普段どれだけできているでしょうか。

「与えるものこそ与えられる」というのは真理です。アメリカでもギバーズゲインという言葉で表現されています。取るばかりを考えてスキルを磨くことが多い風潮の今、再度こうした地道な心のあり方からくる実践真理の時代が来てほしいと心から思いました。

今はあまり使われない古めかしい言葉が多いので今の人たちには宗教的とか縁遠い話のように感じられるのかもしれません。しかし学びを進めるほどその中身は深く広がりがあることが理解できます。成功した実業家に強く影響を与えてきたことを考えれば、人として組織として大切な成功の秘訣が詰まっていることは間違いありません。言葉を新しくして今風に翻訳しながらでも本質、大切な考え方を後進に伝えていくことは義務であるとも思えます。森羅万象を司る宇宙の生成発展の法則を思わせるスケールの大きな世界観とその実践・・引き続き探究を進めます。

 

感動をかたちに 喜びをちからに 感謝をこころに

 

この記事は2024年5月14日 ㈱研秀舎(QM-East)代表 藤原格により作成されました。

 





 

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