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社員教育を考える2 本当に役に立つ学びとは

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社員教育を考える 本当に役に立つ学びとは

 教育の本質

前回、社員教育がテーマでしたが、若い社員感性を磨く具体策として経営者が尊敬する歴史上の偉人名経営者などの歴史館を取材して探訪記のような記事作成することをお話しました。この点でもっと聞きたいというコメントをいただきましたので今回も続けて説明したいと思います。

前回お話したのは、学習とはインプットだけでなくアウトプットしてはじめて自分のものになる、という点です。調べて何かをまとめる=インプットするだけでは理解できたような気がするだけ・・の段階です。自分の言葉に咀嚼して腹に落とし込み、今度はそれを記事として他の人が理解できるように表現する、そのことを知らない第3者が理解できるように翻訳する行動を起こして(アウトプット)初めて自分のモノになるということです。この作業を行っていると学習が違ってきます。

実践の学習

アウトプットするということ意味では講演のように前に出て言葉で伝えるような行為であっても聴衆=第3者が絡むのでそれはそれですばらしい育成方法だと思います。しかし、ここでのおススメは文字として記録に残る方法です。記録に残りますのでいいかげんなことはできません。それが偉人、名経営者の歴史を学べる歴史館、ミュージアムなどへ出向いて取材して記事を作成し、社内報その他で公表するというものです。これを行うと校正も構成も自身で行うので伝わりやすくするための智恵が試されます。それによって表現力文章力が鍛えられます。

研究する人物の独自の視点やすぐれた功績など良い点=美点を注意して見ようとする細かな配慮が生まれます。そうして独自の切り口が磨かれていくのです。スケールの大きな人物の発想が理解できるだけでなく、わが社の社長がなぜその人物を尊敬しているか、という根本的な理解にも役立つことでしょう。社長が浸透させたい文化の促進にもつながります。

社長自身も自分のことを尊敬しろ、心酔しなさいとはいえないと思いますが、自分の経営に対する思想の拠りどころとする偉人みついてであればあれば大いに研究しなさいといえることでしょう。調べてきた内容の組み立てについては例えば下記のようなイメージです。
1)タイトル、キャッチコピーの工夫
例えば「実業界の父 渋澤栄一氏に学ぶ経営極意」とか「経営の神様 松下幸之助氏が拓いた王道経営の歴史」など、タイトル一つにもスケール感を意識させることが大切です。スケールの大きなボキャブラリーを持つ、使うことは自分の発想もスケールも表現も徐々に広がっていくことに繋がります。そのきっかけになることを意図しています。

記事の構成

記事の内容表現は基本的に自由でよいと思いますが、下記のようにすると書きやすいかもしれません。
様々調べていく中で面白いと感じた出来事、事件をまずは5つ程度にまとめる→写真撮影が許されている場合は数枚添えることでより伝わりやすく効果的となります。

なぜ自分はこの出来事が気になったのか、記事にしたのかという内省・掘り下げ、ひとつひとつの出来事に対して自分はどのように受け止めたのかという感想を書きます。そして今の社会で同じようなことが起きたらどのくらいのインパクトになるのかといった想像や自分であればどう対応したか、等を表します。

そして、その内容をビジネスにどう活かすかという智恵・アイデアを記します。ここが大切です。

継続と忍耐は力なり

ビジネスのために行っている取材です。レベルはともかくここに努力のあとが見えればまずはよしとしましょう。若い社員が自分の智恵を総動員して書き上げるのです。最初は上手くできないかもしれませんが何度か実践していくうちにすばらしいものが出来てくるはずです。

1度だけで終わらず褒めながらモチベーションを高めて第2弾、3弾へとつなげてください。経験とともに少しずつよいものになっていきますので上司は短気を起こさず忍耐力を持って臨んでください。これはもうひとつの大切なメッセージです。


上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。   egokui_s
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