経営者が生き残りのために見据えなければならない戦略
トヨタとスズキの提携
トヨタとスズキが提携を発表しました。細かいことはこれからということなので、どのようなシナリオになるのか興味津々です。全てを自前で整えてきたトヨタという巨大企業がスズキと手を組むというのは画期的なことだと思います。ダーウインが言ったとされている「強いものではなく変化に対応したものが生き残る」という言葉を思い出します。「アライアンスが得意ではない」と豊田社長自らが言う巨大企業トヨタがどのような提携をしていくのか楽しみです。脆弱な基盤の会社であるほど生き残りのためにとるべき戦略というものを常に考えていなければなりません。
戦略、戦術
戦略という言葉を紐解けば 戦いに勝利するために総合的な判断をしながら効率よく効果を生み出す方法や計画のことです。ビジネスでは目標を実現するための長期的プラン、シナリオともいえます。それに対して戦術とは勝つための実行方法や兵力の動かし方、ビジネスでいえば目標達成の具体策ということになります。よく戦略と戦術のふたつの言葉をセットにしたり、その意味の違いについても時々目にしますが、本来は戦略と戦術の間に作戦という言葉が存在します。戦略を基に作戦をたて、作戦を成功させるために戦術が施される、英語でいえばストラテジー→オペレーション→タクティクスというものです。言葉遊びをするつもりはありませんが、言葉の定義はとても重要です。言葉や定義を曖昧にしておけば曖昧な結果しか生まないからです。そして戦術を効果的にするために技術(テクニック)が位置づけられます。
ビジネスではヒト・モノ・カネといった限りのある経営資源をどう使うかという戦略をたてて、資源を上手く使いながら勝つための方法を考える、それをベースにいつどこでなにをやるのかを作戦として構築して、その作戦を成功させるためにどういう具体策をとるかを戦術として決めていきます。そして勝つための必要な技術を修得したり、磨いたりしながらツールや武器を使いこなしていくわけですね。
人類は言葉と足を使って進化してきました。言葉を使いこなして危機を乗り越えたり、文化・文明を発展させてきましたので、こうした一連の言葉の意味を明確にして具体的に腹に落とし込んでおくことは大切です。
感動経営革命という戦略
弊社は感動経営革命を戦略として提唱しています。発想を変えて、今ある社内の人材の頭の中に、心の中に潜む無限の能力・可能性を引き出して、ライバルが真似できない営業を実現するために感動創造部という部署を組織化する作戦を立てて、御客様をファン化して選ばれ続ける仕組みを発動するという戦術を実行するのです。そして研修の中ではその具体的な発想方法や営業の武器や技術も磨いていきます。
どの会社も商品には自信を持っています。そして同じような価格帯の中で「ウチの商品はこんなにすばらしいんですよ!」といっていますが、同じような規格、価格である限り、そのよさは伝わりにくいことを前提にしなけれななりません。同じような商品であれば「いくら値引きしてくれるのか?」という話になっていくのです。そうした悪循環にストップをかけていくためにも感動経営革命という戦略が重要なのです。
弊社の研修が28年間存続しているということは何を意味しているかというと人間の本能に基づいている、本質的な学びであるということです。一言での表現は難しいですが「戦う前に勝つ仕組み」を持つということはビジネスの王道であり、人間道そのものであると確信しています。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。