やり抜く力と人材教育
GRIT(グリット)
あけましておめでとうございます。
2017年が始まりました。これからまた新入社員受け入れの準備に忙しくなる企業も多いことと思います。
先日このような質問を受けました。「体育会系の、軍隊のような新人研修を行ってくれる研修会社を知りませんか?」残念ながら弊社では体育会系とはある意味で真逆なのでご遠慮させていただきました(笑)この企業は余計なことを考えさせずに脇目もふらず営業に専念できる人材を育成したいということだったかもしれません。企業には独自の文化、社風がありますから一概にそれをいいとも悪いとも言うことはできません。しかし、弊社的にはやはり強い北風でコートを脱がす営業ではなく、暖かな太陽で自らコートを脱ぎたくなるような人材(営業幹部や新人)を育てていきたいと思っています。
数日前、日経新聞にGRITというビジネス書が売れているという記事がありました。ビジネス書では数万部売れればベストセラーといわれますが、現在までに20万部だそうです。GRITとは根性や気概を意味するそうですが、単なる根性論ではなく最後まで諦めない奇骨のことを表現しています。
才能に努力を掛け合わせることでスキルが上達し、スキルに努力を掛け合わせて達成に繋がるとしています。今更ながら、努力という使い古された感のあるコトバに光が当たっていることに好感をもってしまいます。
この記事でも指摘されていますが、最近の書籍はスキル系やノウハウ本が多く、一瞬で稼いだとか、あっという間にこうなった、という短絡的な発想と時間をかけない=努力を避ける傾向のものが多いからです。やっとその傾向にストップがかかって、成功はそんな簡単に得られるものではないというところに世間が気づき始めたというのです。
弊社の研修で取り扱う「必勝の方程式」、「戦う前に勝つ仕組み作り」は極めて実践的、具体的な営業の技術から入ります。そういう意味ではすぐに効果が出ることも多々あります。しかし、本当に伝えたい、身につけていただきたいのはそうした実践と経験を重ねながら相手のことを考え抜き、自社流の売れる仕組み作りを構築していくプロセスそのものが人物の器を磨き、魅力を育み 組織と成果を築いていくということです。
根性とか気概という言葉は弊社とは少しニュアンスが違いますが、GRITが広く読まれる風潮は大歓迎です。即効性のあるノウハウは真似されて、やがて廃れます。成果を出しながらも東洋医学のようにじっくり時間をかけて本質的な部分を成長させる、ビジネス帝王学を基盤とした人材教育に今後も取り組んでいく所存です。
今年も感動経営革命、営業革命を志し、前進していく所存です。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。