目の前のことに集中して生産性を高めるために
各地で感動経営革命の研修を行っていて最近気になることがあります。それは役職者、リーダー的立場の方々の忙しすぎて余裕のない状態、疲労ストレスが重なり集中力が保ち切れていない状態が見受けられることです。
もちろん企業側に気持ちの余裕があればあるほど情報が入りやすく成長にも繋がりますが、いくらよい情報でも心の余裕がなかったり、目には見えなくても情報が溢れでているような状態だったりすれば、新しいものを効率よく吸収できるはずはありません。少し話しているといっぱいいっぱいの状態で、組織全体がポジティブと言えない状態であると感じることが少なからずあります。
価値観の多様化、労働力低下、採用難、働き方改革など様々な要因が組織内でのストレス・疲労の原因となっていますが、この環境改善にはまず制度以前に頭の中を整えていく必要があります。まずは自分自身をスッキリさせる習慣を持つことです。呼吸法でも瞑想でも掃除習慣でもよいのですが、毎日わずかでも一定時間、集中して自分流の儀式を持つことがカギとなります。
ところで、プラス発想が大事!とだれもが言います。「なるほど、その通り!」ということでネガティブ発想から簡単に切り替えることができるならば誰も苦労はしないでしょう。真のプラス発想を身につけるためには次のことを理解しておかければなりません。それは・・人間の脳は本来、ネガティブなことを考えるようにできているということです。過去の痛い経験やその時の感情を思いだすことで危険回避、再発防止に貢献しています。生存本能、防衛本能がある限り、こうしたネガティブな思考は正常なものと言えます。
大切なポイントはその発想をしてしまう自分を「また考えてしまった・・」と否定しないこと、そしていつまでもその時の嫌な感情に支配されないことです。過去の失敗、苦い思い、あるいはトラブルになった会話などを思いだしていれば感情が高ぶり、だんだん腹が立ったり、凹んだりしてきます。脳が現在・過去・未来などを認識しない(現実のものとして捉える)というのはよく言われることですが、まったくそのとおりです。怒ったりしていると血圧も上がりますが、リアルに腹が立ってきて、しばらく目の前のことに集中できなくなります。これはもったいないばかりか、集中を欠いて次のミスを生むことにも繋がります。
程度の差はあっても、過去の怒りや懺悔、現在のイライラ、未来の恐れなどに誰でも気を取られたりするものですが、こうした発想になってしまうこと自体を否定しないで、まずは自分が考えたこととして一旦受け止めて、そして今なすべきこと(今ここ状態)へ戻ってくる習慣を持つことです。今ここの状態へ戻りやすくする=大切な目の前のことに集中する時間を長くするための工夫をどうするかなのです。偉いお坊さんが瞑想するような訳には簡単に行きませんが、自分の儀式・アファーメーションを持つ事で少しずつですが可能となります。
4月16日に第3回目の感動経営×マインドフルネス・ランチ交流会を行いますが、こうした着眼から気持ちをリフレッシュして集中力を高めるためのきっかけを持つために行っています。。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。