魂の営業とは
闘魂、経営者魂、大和魂というように魂というと燃えたぎる熱いイメージがあります。魂の営業というとハンターとして食らいつく肉食系営業のイメージに感じるかもしれませんが、ここで言いたいことはそういうことではありません。
心も魂も漠然として実態はありませんが、古くから使われる言葉です。辞書ではほぼ同じ意味で表現されていますが、我々は使い分けをしています。経営者魂とはいっても経営者心とはいいませんし、浮気心とはいいますが浮気魂ともいいません。コロコロと動くから心、という人もいるように「揺れ動くもの」でもあります。それに対して魂は志、理念、確固たる信念を感じさせてくれる「不動のもの」です。
つまり、売らなきゃとか、これを売りつけたらどうなるか、売って大丈夫かな?とか思っているうちは心で営業をしている=ということです。言い換えると表面的な知識や義務の世界観です。魂の営業とは「これしかない!」「これは絶対役に立つ!」「これ勧めなくて何を勧めるの?」と言い切れる世界観です。本当に好きで好きで仕方ない、これを伝えていくことこそ我が使命という考え方のことです。
自分が楽しくて楽しくて仕方ない趣味の話は力まなくても相手にその良さ楽しさが伝わります。食事でも旅行でも映画でもウキウキして話しているうちにそんなにいいなら行ってみよう(やってみよう)という影響力を持ちます。これも魂レベルでの関わりです。こうした心のもうひとつ奥底にある感情に直結している魂レベルで営業をすることで伝わり方が違ってきます。流暢に話せなくてもそこに愛があれば伝わり方が違ってきます。トーク技術やプレゼン資料以前に心底自分の仕事を好きになること、心の底からよい商品だと思えること、商品を愛して愛してやまないことが魂の営業です。
「この商品いいんですよ~」という言葉一つでも心レベルで言う時と魂レベルで言う時では声もトーンも表情も違うはずです。心で伝えるときは目が泳いでいるかもしれませんが、魂で関われば目が輝いていて愛しいものを思いだ出すような遠くを見るような目線になるのかもしれませんね。当たり前のことに感じられるかもしれませんが、迷いのない営業は大きな違いを作ります。営業テクニックを磨く前にいかにまず自社商品がいかに素晴らしいか、いかに愛を注げるかを考えることのほうが先決です。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。