部下の「最強の能力」を発揮するために
ビジネスにおける最強の能力とは何でしょう。テクニックのことを思い浮かべるかもしれませんがそうではありません。その答えは「諦めない」という情熱です。
「継続は力なり」というビジネスの至言があります。QM的には「継続は命なり」「継続はすべてなり」とも表現し、とても大切なこととして扱っていますが、「継続」と「諦めない」とはニュアンスが違います。
継続はルーティーン、仕組み、習慣などと近い意味があります。考えなくてもできるようになる場合がそうですし、続けること自体に意味があります。それを続けることによって何かを成し遂げる、磨き上げる、深めることができるものです。
それに対して「諦めない」というのは志、思いの世界観です。どうしてもそれを成し遂げたい、という自分を強く動かす動機が存在しています。夢が描けている、目的が明確である、他人や社会に貢献できる、そんなリアルな思いが「諦めない」という言葉には潜んでいます。
壁にぶつかったり、なかなか成果が出ない時、人はそのできない理由を自分以外のせいにして諦めようとします。やらなくてよい理由を見つけようとします。諦めない能力を発揮するためには強い動機が必要です。これを成し遂げればいかに社会が幸せになるか、周囲が喜びに満ち溢れるか、達成すれば感動を分かち合えるか、が明確なほど諦めない動機になります。
この諦めない心を発揮するためには経営理念の共有がまず第1でしょう。同時に若い社員がどこに向かっていこうとしているのか、なんのために仕事をしているのかという目的や夢を上司と共有していることが大切です。言葉に出して確認し励ましあうことによって「諦めない」気持ちが「継続は力なり」と合流します。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。