なぜウチの社員は自分で考えられないのか?
多くの経営者がこのような悩みを持っています。肝心な時にアイデアが出てこない、何かあるとすぐに「社長、どうしましょうか?」と聞きに来るというのです。
「少しは自分で考えろ!」と言いたくなる社長に対して一つ言えることは・・指示通りに育っている、ということです。日常の仕事は指示通りにこなせ!正確にやれ!言い訳するな!と言っているのですから余計なことを考えずひたすら指示に従うことを覚えこんでいます。「社長、それは・・」と反論しようものなら怒鳴られるわけですから思考停止して従ってきたのです。
普段は考えないで動け!といっているのです。経験豊富な自分の指示に従った方が早いし正解に近い、なによりその方が上司は楽です。それなのにいざアイデアや意見が欲しい時になにかコメントしろと言ってもでてくるはずがありません。そんな習慣は磨いていないし、発言したところで却下されるか怒られるのが見えているからです。
普段から発言を習慣化させるトレーニングから初めてどうでしょうか。例えばアイデアを出す会議ではひたすらアイデアを出すことに専念します。出てきたアイデアを精査するのはその次の段階です。ここでは使えないと思っても忍の一字でアイデアを出すことに専念します。「いいね、いいね」といってアウトプットする習慣を作ります。「意見を出してもいいんだ」ということを体に覚えさせることが第1です。
経営者が組織の中で一番仕事ができますので特に中小企業の場合は社長の陣頭指揮で動いていることは仕方ありませんが、同時に若い社員を育てるためにはアウトプットする機会を意図的に設けて、あまり役に立たないかもしれない意見でも吸い上げる土壌を社内と経営者自身の中に持つことがまずは求められます。ワンマン社長を自覚している場合は長い時間軸で見た場合、特に大切です。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。