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暴走する妄想

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暴走する妄想

 

自分「おはようございます」→ 上司「・・・」

 例えば、上司に挨拶したのに無反応だった時、人はいろんなことを考えます。 「自分のこと嫌いなんだ・・」 とか「何か怒らせることしたかな、しばらく近づくによそう・・」 とか。 実際には挨拶の声が小さくて聞こえなかっただけかもしれないし、上司は大きな課題を抱えていて考えに集中していたのかもしれません。

行動科学マネジメントによると、頭の中で1日7万回起きているともいわれるのがマインドトーク(自動思考)。このマインドトークはネガティブな内容であることが多い とされています。そして人の行動は感情に左右されやすいといいます。マインドトークの勝手な思い込みのせいで人は行動の選択を間違えます。その結果、どんどんおかしな方向へ突き進むことになります。

無視された→怒っている→近づくのはよそう→大切な報告があるが今じゃないほうがいいだろう→別の人から上司の耳に入ってしまって叱責される →やっぱり私のこと嫌いなんだ・・→この人の下で働きにくい→自分は必要とされてない→転職しよう・・・みたいな感じです。

極端かもしれませんが、 案外こうしたネガティブ・ワールドは特に若い人の中では日常のいろんなところで起きているのではないでしょうか。 若者のはっきりしない退職理由の何割かはこうしたマインドトークの暴走がさせている可能性があります。「返事が返ってこなかった」は事実。しかし、その後のマインドトークは勝手な妄想です。こうした「認知のゆがみ」は大変危険です。

自分をラクにする認知は・・事実を冷静に判断することで成立します。 逆に自分をツラくする認知は・・勝手な思い込みで事実を捻じ曲げ、根拠のない憶測で判断します。 【今、自分が感じている気持ちには  根拠があるか?ないか?】 それをしっかり振り返るだけで 案外冷静になれるとされています。この振り返りをする習慣があるかどうかだけで随分気持ちも楽になるでしょうし、様々なマイナスを未然に防ぐことにつながる可能性があります。

若い社員が突然「辞めます」という背景には こうした認知のゆがみがいくつも 積み重なっていると思われます。 ネガティブな思いを暴走させない =事実を冷静に受け止める習慣は 感動喜び感謝などのポジティブな世界の下地 として重要です。

 

言葉をかたちに  情報をちからに  感謝をこころに

 

 

この記事は2024年7月12日 ㈱研秀舎(QM‐EAST)代表の藤原格により作成されました。





 

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