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ほめるという行動について

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ほめるという行動について

ほめることの大切さを説く時、多くの場合、次の2つの反応はあります。1)ほめてばかりでは若い社員がつけあがるのではないか?2)言われなくてもそんな事は既にやっている。

1)意味もなく、いたずらにほめていては勘違いしてつけあがる可能性はあります。だからこそほめ方が問われます。成果に繋がる行動をあぶり出してそこを基準にすることです。その基準を満たしていれば思い切りほめてあげる、できていなければ指導する、場合によっては叱ってあげること。参考として、ほめると運動機能が向上するという実験結果があります。PCのキーボードを早くたたくトレーニングを行い。その成績をほめてあげるグループとほめないグループに分けた場合、翌日のトレーニングでほめられたチームはそうでないチームより7%も機能向上が見られたという報告でした。たった1日のトレーニングで7%の差が開くのです。そして大人でもほめられると嬉しいし、パフォーマンスが違ってくるのです。この実験は脳にとってはほめられるという行動はお金に匹敵する社会的報酬と結論付けられました。売り上げに直結すると言っても過言ではありません。意味のないほめ方でなく成果に繋がる行動をほめる習慣を修得がカギとなります。

2言われなくてもほめるなんてことはやっている・・多くの経営者が自信をもって答えます。しかしその陰で社員にヒアリングすると違う答えが返ってきます。「全くほめてもらってない」、「もっと褒めてほしい」と答える社員が多いのです。このギャップはなぜ生まれるのでしょう。理由の一つにほめ方が的を得ていないことが挙げられます。中途半端な表現しかできていなくて心に届いていない場合。二つ目にタイミングがずれてしまっている場合があります。適切なタイミングでほめなければ、賞味期限切れになってしまうのです。例えば記憶に新しいところでは、デコピンと大谷選手が始球式を行いました。デコピンは正確に大谷選手にボールを運び大谷選手は頭をなでハイタッチ、おやつをあげました。それによりデコピンにはご主人に喜んでもらえた、いい仕事が出来たんだと伝わるのです。それが家に帰ってからほめてもおやつをあげても「なんで?」となるでしょう。これは犬の話ですが、基本は人間も同じです。その場で、あるいは賞味期限内にほめることで自尊心が満たされるのです。ほめることに慣れていない、意図的に練習していない上司はこうした表現やタイミング、ボキャブラリー数など欠落していることが多いと思われます。

価値観の違う世代とのコミュニケーションは簡単ではないかもしれませんが、上司が歩み寄り、こうしたコミュニケーションの研究をすることは相互理解につながります。そして「ほめられて嬉しい上司になること」が実は重要なのです。

 

 

 

※この記事は2024年11月12日 ㈱研秀舎 藤原格によって作成されました。





 

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