11年連続No1を実現した会社を支える大切なもの
ある会社の取り組み
「なんとかベスト3には入りたい!」かつてそういう意気込みで弊社のセールス革命研修を受講された住宅会社がありました。社長は真剣そのもの、創業からまだ数年、社員数は工務の方を入れても全社員で25名ほどでした。会社の基盤はまだ脆弱でしたが、社長の情熱はビシビシ伝わってきます。
セールス革命1社研修を導入され3年間徹底して学ばれ実践しながら社内に落とし込みをされました。「感動をかたちに 喜びをちからに 感謝をこころに」これは弊社の経営理念ですが、この言葉の具現化に向けて社長自ら陣頭指揮をとりました。毎月一度の集合研修では冒頭、社長が社員に気合を入れて研修が始まります。
社長は誰よりも熱心に学んだことを実践していきました。10ヵ月コースの途中、社長自身の成果報告がどんどん上がってきますので、同席している社員は気が抜けません。行政や金融機関のトップ、そしてお客様から喜びの報告や連絡がどんどん入ってきます。こうしたプロセスを肌で感じながら2ヶ月後には「この会社は大成功する」と確信しました。
弊社で学んだ営業の必殺技(感動していただける具体策)をどれだけ作成したか、実践したか人事考課にも反映させていきました。店舗展開をされていたので、その店長や幹部が皆真剣に取り組み、各自が部署・店舗に戻ると学んだことの落としみをしていきます。この会社の研修は3年間で終了しましたが、終了後もお付き合いは続きましたので、その都度、成長が手に取るように感じられました。そして現在、先に記したように11年連続持ち家着工数、県NO1という金字塔を立てているのです。
姿勢・構え
こうした企業は弊社以外にも様々な学びを貪欲に取り入れていかれます。新しい仕組みや制度、情報を武器にしてどんどん成長していきます。私たちの力だけでこういう結果になった等と自慢する気はありません。しかしこの社長にお会いするたびにいつも熱く語っていただけることは「感動のおかげでここまで来れました。御社との出会いがあったからこそ、ここまでこれまたと本当に思っています」というものです。その謙虚な姿勢にはいつもこちらが感動を頂きます。
こちらの会社では広い意味で感動体質が根付いています。研修は営業における武器を磨くというところから始まっていますが、今ではその文化が、心の奥底、DNAに完全に浸透しているといってよいでしょう。
住宅会社は土日が売り出しとなります。多忙でそして一番重要な日でもありますが、生活の根幹である家族を大切にする社風がしっかり根付いています。学校行事、運動会などあれば積極的に休める 休みを取らせる社風が確立されています。少子化を憂う社長は出産に対する報奨金制度を設けています。1人ならいくら、2人目、3人目は幾ら、という風に家族が増える毎を奨励しています。それは1企業としての何かではなく、自分らが住まう県のために貢献したいという強い気持ちからです。
もちろんこの会社では環境整備にも力を入れています。整理、整頓、清掃、清潔、しつけ・・こうした「凡事徹底」は素直さを磨き、フットワークを軽くし、情報の吸収力を高めます。どの企業にいっても環境整備が徹底されている企業は研修の内容が根付きやすいと感じています。
経営理念の浸透や環境整備の徹底が土台を作り、その上に感動営業、感動経営が成り立っています。感動経営の応用・展開がどれだけ広がるか、可能性を広げるかはこの「土台」がどれだけしっかりしているかにかかっています。
この文章の中から拾い出せる様々な要素、信念、不退転の決意、謙虚さ、トップダウン、リーダーシップ、感動・感謝・喜び、実践、成果、環境整備、経営理念その他、どれも売上10億を目指す企業のトップには是非お伝えしたい大切な内容です。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。