売上10億を目指す経営者に伝えたい、時代やブームによらない社員教育
流行り廃り
ポケモンGOが大変なブームで社会現象になっています。ヒットするからにはそれなりの理由があると思いますが私にとっては「別に・・」という感じで、さほど熱狂するようなものではありませんでした。(ゲームの良し悪しではなく単に私の嗜好の問題ですね。)私の感想はどうでもよいのですが、こうした社会現象というべきブームもいつか必ず去っていきます。
経営者は貪欲に様々な学びを吸収します。会社を持続させる、社員の給料を定期的に支払い続ける責任がありますから、その真剣度は説明するまでもありません。「少しでも売上につながる仕組みがないか」、「即効で効果の出るテクニックやシステムがないか」、と常に探しています。
実際にこうした中には劇的な効果を出す場合もあります。「これはいいぞ!」となれば経営者の横人脈で火がつきブームとなります。そして過熱した結果、その手法は誰もが知っていて広まりすぎて効果がなくなる・・そしてまた次の一手へ・・こうしたことが繰り返されていきます。
即効性のある外科的なものを西洋医学、じっくり時間のかけて体質改善をはかるものを東洋医学になぞらえるなら、どこかのタイミングで東洋医学的な教育を導入していくことが必要です。
会社が若いうちに、もっといえば創業時から経営理念に沿ったかたちで徹底していればよいのでしょうが、「とりあえず会社を立ち上げた」、「営業力だけで突っ走ってきた」、「本質的な教育が必要と感じていながら忙しくて手がつけられていない」、そんな声をよく聞きます。
不変の哲学
弊社は平成元年から28年間 ひたすら「喜びの帝王学」を提唱し続けています。喜びの帝王学とは一言で言えば「与え続ける」世界の探求です。感動・喜びを与え続けてキーマン、お客様の心の琴線を揺らすような魅力と実力を持ち、ビジネスで結果を出しましょう、という実践の学問です。喜びの帝王学をひとことでまとめるなら「修己治人」といいます。わかりやすく言い換えれば人生の達人を目指しましょう、という世界観です。「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上」という教えがありますが、更にその上に喜びを残すは最上、という立場を取っています。
言葉こそよく見聞きするものですし、着手するのも易しいのですが、いざ継続をして行うとなるとなかなか手ごわくなってきます。日々の忙しさの中で業務効率を考えながら、いかにお客様から要領よくご注文をいただくかばかりを考えているのはテイクでありギブ(与える)とはいえません。相手の財布の中にのみ関心を示すのではなく相手自身に関心を示す、相手に最大の関心を示して喜んでいただけることを行っていくのです。こうした行動の中から「あなたはすばらしい」「あなたともっとおつきあいしたい」「こんなことをされるのは始めて!」こうしたコメントがいただけるようになるのです。
喜び100倍の大研究といいますが、いかにすれば喜んでいただけるか、ライバルにマネのできない感動の具体策が出来るかを日々考え抜くことこそ実は体質改善の特効薬となります。一見、東洋医学のみに見えますが、実は西洋医学的な効果をも期待できます。考え方に加えて実践に応用しやすい具体策(技術)が加わっているからです。
抽象的な世界ではなく、目の前の相手に喜んでいただける具体策を実践して相手から頂ける反応(お礼・笑顔その他)を自分のモチベーションにして更に突き進んでいく、こうした喜びのサイクルが人物の器を磨いていくのです。
考え方と具体策をもって結果を作っていく→その繰り返しの中から徐々に自信が深まり、視野が広がり、魅力が高じて実力となっていくのです。不変の哲学を持つ世界へと昇華していくのです。道は平坦ではありませんが、喜ばれる世界は1度足を踏み入れるとやめられなくなります。相手に喜ばれることが楽しくて仕方ないからです。誰からも喜ばれる世界こそ本当に必要な学び、そして実学といえるのではないでしょうか。
喜びの帝王学はブームにはなることはない地味な着実な世界です。しかしビジネスの王道であり、長い目で見ると一番の特効薬であると確信を持っています。世界三大聖人といわれるキリスト・孔子・釈迦が太古の昔より唱えて来た愛、恕、慈悲の世界は一言で言うならば「人に与える」ことに他なりません。時代が変わろうともこうした教えが今も息づいていることはいかにそれが大切で、いかにそれが難しいか、ということでもあります。
今一度、社員の教育とはどういうことか?、今修めるべき学びは何か?自らに問いかけてみてはいかがでしょうか。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。