与える者が与えられるために
不変の真理
ビジネスに限らず全てに通じる不変の真理に「与える者が与えられる」があります。「鏡の法則」「何か得たいならまず与えなさい」「与えよ、さらば与えられん」古今東西の先人・先達が口をそろえて言います。誰もが知っていますし、理解しています。理解はしていますが・・しかし腹に落ちているでしょうか?
我々が生きているのはビジネスの世界なので当然「与えられたい」があります。「ほしい!」が本音です。そして、それは自然なことでもあります。問題はその度合いが強すぎると眼(まなこ)がくすむところにあります。視野が狭くなります。
100円を与えた時、すぐに150円が与えられるならば誰でもそうするでしょう。100円を与えた時に50円が戻ってきたら、たった50円か、50円損した、と短期的な視野で見て、そう思うかもしれません。その後、1万円をもたらしてくれる人物との出会いがあっても、損得の世界が強すぎて心が曇っていればその出会いを見過ごしてしまうかもしれません。もっといえば100円を与えた時、ある本をプレゼントされたとしましょう。その本には1億円の売上に繋がる知恵やヒントが詰まっていたとしても、ありがたく読まなければ何の役にも立ちません。
極端な例えをしていますが、返ってくるもの、与えられるものは自分の期待とは違う形であることの方が圧倒的に多いのではないかと思います。恐らく様々な形で情報、チャンス、人脈、機会が与えられているはずです。大切なことはそれをものにできるかどうか。それには感謝の心、素直な心が育まれていなければなりません。与えられても気づかないままでもったいないと思われることは数多くあります。
どの様な形で与えられているかわからないという事に気づくことです。そして、それをものにできるかどうかが試されているのではないでしょうか。これはチャンス!と見抜く感を働かせることです。その感を磨く一つの方法は環境整備にあると思います。
簡単にいえば整理、整頓、清掃等の習慣化です。普段、弊社は戦う前に勝つ仕組み作りの営業研修等を企業向けに行っていますが、環境整備が徹底されている組織は研修の内容=感動の仕組みがスーッと入っていきます。雑念に惑わされません。掃除により素直さや感謝の心が磨かれているからではないかと思います。
「与え続ける」という行動の習慣化と、巡ってきたヒント、チャンス、情報、人脈などを確実にものにできるかどうかの判断能力養成は継続的な環境整備の徹底が一つの方法と思います。
「与える者は与えられる」わかりやすく、また裾野の広い言葉ではありますが、探究しがいのある言葉でもあります。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。