採用戦略の要(1)
採用とは何か
今年の新人は順調に成長されていますか?既に来年~再来年と採用計画が進んでいることでしょう。多くの中小企業が考える悩みのひとつにどうやって採用活動を成功させるか、があります。採用支援会社との連携、学校とのパイプ、マーケティングや面接スキル他、他社も行っている行程はもちろん必要ですが、原点に戻り本質的な部分を見直してみることをお勧めします。
採用とは見方を変えれば、学生に「この会社に入りたい」と思ってもらえるための仕組や準備です。例えば弊社のお客様で税理会計業務を行う会社があります。現在約70名、本気で日本一の事務所を目指しています。この会社では学生目線、言い換えると採用される側がどうすれば心が動くかという目線、考え方が確立していて社員間で共有されています。学生の最大の関心事は何かがわかっているのです。それは例えば気持ちよく働けるかどうか、自分を伸ばせるかどうか。
経営者が熱く夢、ビジョンを語ることは大切ですが、その夢にかけて入社しても直属の上司に全く魅力が感じられなかったり、社内の人間関係がギスギスして風通しが悪ければ長続きしないことは言うまでもありません。表面を綺麗に整えることも大切ですが、選ばれる側も色々見ているものです。
この会社ならのびのびと明るく仕事できそう、自分の可能性が広げられそう、と感じてもらうには会社全体に一体感が必要です。その一体感を具体的にして仕組として掘り下げていく必要があります。例えば学生が来社した時の声掛け、笑顔、説明会での雰囲気、先輩社員の語り口、大学の就職課や両親に対する心配り・・資料の見せ方、キャッチ、ちょっとしたおもてなし感など。
そんなこと・・と思いますか?しかし、こうしたことを全社員が共有するには教育や文化が必要です。言うほど簡単なことではありません。某飲食店の料理とサービスが気に入っていたとしても1人~2人のスタッフの態度に問題があればすべてが台無しになるようなものです。
選ばれるためにできる本質の整備・・学生が真に何を求めているかの再考、いつ来ても誰でもが100%感じよい会社と思ってもらえるために何ができるかなど本気で検討してみてはいかがでしょうか。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。