息の長い企業の共通点
金剛組をはじめ日本の長寿企業は世界的に有名です。1000年以上続く企業は世界に7社存在しますが、それはすべて日本にあります。100年以上続く会社は世界に約5800社、そのうちの70%以上が日本ということです。
そのすべてに共通する特徴は買い手・売り手・世間を大切にする「三方よし」の精神、そして社員教育が大切にされていること、さらに理念や信念の浸透にあります。長年にわたり繁栄を続ける企業にはバランスの良さは欠かせないし、お客様や世間から愛されているということです。そして教育を通して経営理念や考え方が統一されていて皆が同じ方向を向いているということでもあります。
江戸時代から続く老舗企業の19代目が弊社グループのお客様でした。その方の引退後しばらくしてから小さなお願い事がでてきてその会社の総務にコンタクトしましたが、弊社では一度引退したら一切表には出ません、それはしきたりです、ということで取り次いでもいただくことも叶いませんでした。窓口となった総務の方も弊社の研修に参加された方だったので知らない仲でもなかったのですが、その会社の方針の徹底ぶりはお見事でした。些細な例ではありますが、社内の方針、決めごとに対し一切の妥協、例外は認めない、これ位の浸透と徹底ぶりでなくては長年の繁栄は続けられないということですね。
他にもお客様の中に江戸時代から続く企業があるのですが、地域に密着し社員教育を怠らず、理念の勉強や唱和などを通して組織の統一感を常に磨いています。言うのはシンプルで簡単ですが、実に重要なことです。