相手の話を聞く時の構えとは
「人はなぜ、自分の話に同意してくれることよりも黙ってただ話を聞いてくれる方が嬉しいのか?」
これは昔、研修会社の入社試験で出た問題の一部です。同意=YESはその反対にNOがあります。YESかNOかという1/2の確率の中で同意してくれた限定承認。黙って話を受け入れることは目の前の相手を全面的に信頼して受け入れる姿勢・行為のこと。話す人にとっては信頼や安心感が違います。正確な表現は覚えていませんが、そんな内容の答を記入して試験には合格したので正解に近かったのでしょう。
さて、日常の会話は双方向で行うものです。聞くと話すのバランスで成り立っています。話の好きな人の中には相手の話を全く聞かず、自分ばかり喋っていることに気が付いていない人は案外多いものです。ビジネスの会話も基本は「聞く」。聞き倒して相手の本音、ツボを抑えることが大切と分かっていながら、自分が余計なことを話すことで相手の集中、話の流れを寸断してしまっているとしたらもったいないことです。
「口は一つ、耳は二つ、自分が話す2倍、相手の話を聞きなさい」という教えはなかなか名言だと思います。そして「二度と会えないという思いで目の前の人と対話する」。この姿勢を常に意識すると会話の深さ、進展が違うかもしれませんね。一期一会の出会いは茶道の世界だけではありません。お金が絡むのですから茶道を超える真剣な心持ちで目の前の相手に向かわねばならないのではないでしょうか。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。