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汝の欲するところを人に施せ

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汝の欲するところを人に施せ

新約聖書にでてくる黄金律ですが時代は変わっても本質そのものです。ビジネスにかかわらず、あらゆる場面に用いることのできる不変の真理でもあります。誰でもきっと知っている言葉。

しかし、営業となると主観が入りすぎるせいか、買い手の心理がよくわからなくなります。自分が買い手ならこうしてほしいということをしていけば喜ばれ、成果に繋がりやすくなるはずなのに、それが見えなくなるのです。売上(成果)を早急に上げたい心理、会社・上司からのプレッシャー等がそうさせるのかもしれません。露骨に売り込まれて嬉しい人などいないはずなのに今でも結構見かけます。

感動経営革命の中心軸は人間心理の探究です。心に刺さる作戦の確立は「どうすれば付き合いたいと思えるか」、「どうすれば買いたいと言っていただけるか」の研究であり、いいかえると自分が売り込まれる立場ならどう考えるか?の研究でもあります。

交流会にいくと名刺交換後、いきなり自社商品を説明してばかりの人がいます。話したくて仕方ないのか、相手が自社商品に関心を持ってくれていると思い込んでいるのか、とにかく話してばかりの人はそこそこいます。しかし、「この人は私に関心はないんだ・・」「売ることだけにしか興味がないんだ」と思われたら次につながるでしょうか。要は・・自分はマシンガントークをされて嬉しいのか?汝はそれを欲しているのか?ということですね。

例えば、私は相手の方が少し珍しい苗字であれば出身地にも関心を示します。「〇〇県がルーツですか?」とお聞きして「そうです。よくご存じですね」となれば心の扉が少し開きます。親近感が感じられるのです。また相手との共通の話題が見つかるとさらに扉が開きます。そのためには色々聞かなければ情報は得られません。共通点がいくつかでてくると友人のように感じられるものです。そういう状態になってから「自分はこんな仕事をしています」、となれば次の展開に行きやすいはずです。

自分に関心を持ってもらえれば嬉しくない人はいないでしょう。そして目の前の人が自分と共通点、共通の話題をいくつか持っていれば関心を抱かない人もいません。それこそが汝の欲するところではないでしょうか。

人は皆、自分のことをわかってほしいのです。そして心を許せる仲間を欲しているのです。当たり前のことのようですが、案外ビジネスになると忘れてしまうものです。

 

 

この記事は2024年8月6日 ㈱研秀舎(QM‐EAST)代表の藤原格により作成されました。





 

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