経営者が掴みたい目の前の偶然を活かすコツ
偶発性理論
アメリカのジョン・クランボルツ博士はかつて「計画された偶発性理論」というキャリア論を提案されました。ご存知の方も多いと思いますが、個人のキャリアの80%は予想できない偶発的なことによって決まるので、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアをよるよくしていきましょう、という考え方です。
言い換えると人・物・情報などあらゆる世界で偶然ともいえる出会い、出合いを行動によってどんどん開発しよう、ということであり、好奇心と凝り固まらない頭の柔らかさ、そして楽観的な考えで失敗を恐れずどんどん行動しましょう、ということでもあります。
さて、色々考えているようで案外、毎日を漠然と過ごしている人は多いのではないでしょうか。「悩みはあるし、会社に行けば問題だらけ、常に色々考えている!」と反論される方もいるでしょう。しかし忙しさのあまり、考えているようで実は考えていない、ということはないでしょうか。
一日の開始を前にして具体的に「今日はこういう生き方をする」、「今日はこういう出会いを求めていつもと違うこんな行動をする」「大きなビジネスに発展するきっかけとなる人物と出会うためにこの考え方で過ごす」など、テーマや目標をどれだけ明確にしていますか?忙しければ忙しいほど、考えるべき課題があればあるほど、こうした日々のスタートを漠然とさせてしまっていませんか?
漠然という静かな闇
漠然という字は砂漠の漠(ばく)に然り(しかり)と書きます。漠の漢字の成り立ちは太陽が草原に沈んだところからきています。何もない状態、暗い、ぼうっとしていることです。そこからきて漠然は曖昧、不明確、あやふや、広くてとりとめのないさま、まとまりがないことを意味しています。
毎日を漠然と生きる、漠然と人に合う、漠然とした不安に苛まれる・・・漠然の魔力は音もなく静かに訪れますので、忙しくて余裕がないときほど意識してさまざまな事に明確な目標・目的意識を持ちたいものです。
何かに強く意識を向けると頭にアンテナが張り巡らされ、様々な情報が引っかかりやすくなります。これが引き寄せの法則に繋がってくるといってよいでしょう。運のよい人はよいことを強く思い、よい人に出える構えが出来ていて、よい情報が来たときにキャッチできる感性を磨いているからこそ引き寄せを起こす、運を掴む事ができるのです。
「こうして思考は現実になる」(パム・グラウト著)の中には、48時間以内に真っ黄色の車を探しなさいという宿題が出ています。このことを意識して街に出ると黄色が使ってある車がどんどん目に飛び込んできます。意識するとはこういうことか、と実感しました。何かを簡単なことでも決めてみて街に出ることをオススメします。
よいことのみを意識して行動する、人の美点だけを見るように意識して名刺交換する、これから5時間以内に人生に多大な影響を与える人物に出会うきっかけを掴む、そう決めてかかるだけで実際に奇跡とも思える何かが起きることを実感できるはずです。
感動・喜びの意識
私がお伝えしたいことのひとつは・・今日の意識をどこに向けるか・・もちろん、感動・喜びです。人に喜びを与える人生は与えられる人生です。与えられたいならばまず与えること、今日の意識は「人に感動・喜びを与えるぞ!」そして「そのためにはこうした行動、このような言葉と姿勢で過ごす!」と決めてかかることです。
そうすることで、ものの見方も言葉も相手を見る姿勢も変わってきます。初めて会う方であれば、この人にどんな貢献が出来るか?という意識が芽生え、語る内容が変わってくるかもしれません。そのよい影響力が目の前の出会ったばかりの人を協力者、自分のビジネスを支えるキーマンにするかもしれません。そしてもっと大切なキーマンの紹介にも繋がったりするのかもしれません。あるいは大切な情報を持ってきてくれたりすることもあるでしょう。意識一つで変わる世界を体験してください。キーワードは「私は目の前の人にどんな貢献が出来るだろうか?」
たかが言葉、されど言葉・・たかが意識、されど意識。今日の記事をどこにでもある平凡な文章と捉えますか?この文章には金脈が眠っていると捉えてみますか?意識一つで身になるものが違ってきます!
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。