例えば・・こんな試みが仕事を楽しくする!
不動産所有会社で研修を行った時のこと。10名ほどの参加者の中でお伝えしたい女性社員は23歳、一生懸命で優秀なZさんでした。彼女は私の感動経営革命の研修に参加していた時、多くの「ありがとう」の声を集めることを研修期間中の目標数字として設定しました。お客様や取引先から感謝の言葉を言われるためにはそれなりの行動を行す必要があります。
彼女はQM流戦略発想で知恵を絞り工夫をしながら行動し続けました。会社は事業用不動産をたくさん所有していて管理会社に物件の管理をお願いしています。取引先でもありますが、自分らは所有会社でありお客様でもあるわけです。その管理会社に対して感謝される、感謝の言葉をいただく行動をし続けました。
例えば、A管理会社のB氏には日頃お世話になっていることでQM流のお礼状を出してみました。これは弊社の研修で学ぶものであり特殊なものです。するとすぐに「ご丁寧にお礼状ありがとうございます!こんなお手紙いただいたのは初めてです!」という連絡が来ました。そして業務で会うたびに必ずそのお礼状の話題になっているそうです。
C管理会社のD氏には物件のゴミ庫が散乱していることに対して管理会社任せにはしないで、自分も物件に同行して一緒に対策を練り提案をしました。すると「こちらから提案しなければならないのにわざわざすみません!ありがとうございます」という言葉が返ってきました。
E管理会社のF氏には物件の清掃をお願いし仕事が完了したという報告が入ったので確認に出向きました。そこまでは普通ですが、Zさんは「とてもきれいになっていました。ありがとうございました」という連絡をあえて入れました。すると大変恐縮されてまたお礼を言われました。ささやかですがこうしたことの積み重ねで合計目標に到達するお礼の声を集めることができました。
この行動をすることでZさんは大きな気づきを得ました。ささいなことでも相手に「ありがとう」を言ってもらえるような行動や心遣いをし続けることで自分がうれしくなると同時に仕事がしやすくなった、そして管理会社に依頼した時の対応スピードが速くなったということ。要は仕事がしやすくなってきているという事実に気が付いたのです。彼女にとってこれは大きな発見です。「研修が終わった後もお礼の言葉を言われる行動をやり続けます!」と言ってましたが、このことが彼女を大きく成長させたことは言うまでもありません。
与えるものが与えられる・・動けば変わる、些細なことでも相手のことを思いやり、続ければ必ず自分に返ってきます。普通、人は面倒なことはしたくないものです。しかしそのひと手間の中に感動の種があります。わざわざそんなことを、そんなことまで、と言われるきっかけとなる行動をし続けることは仕事の極意だけでなく人生の極意にもつながります。一味違う発想をもって行動すること、誰でもできることを誰もできないくらいやり続けること、相手の喜び・感動・感謝につながることを意識することはやがて大きな結果をとなって返ってきます。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。