小さいけど学びある感動体験
街の中で経験した体験や情報を時々シェアしています。小さくても重要な、学びにつながる、仕事に活かせる、こうした経験を「視点良受」といいます。
先日の朝、都心でカフェに入った時のことです。私の前に外国人旅行客が朝食を買うために並んでいました。レジの横の商品陳列棚を見ながら「これはなんですか?」とか「ハムが入ってないサンドが欲しい」とか英語で色々聞いてました。カウンター内の女性スタッフはそれは見事な「片言英語」で対応されていました。臆することなく、大きな声でわかりやすく。40歳代半ばでしょうか、その方の潔い片言英語に小さな感動を覚えたのです。
彼女の堂々とした会話、振る舞いから感じた事は・・「伝わっているからそれでいいんじゃない?別に試験を受けているわけでもないし、片言だけでも十分コミュニケーションは取れて仕事にはなっていますよ。それが何か?」でした。その通りですね。スタッフの中には少し英語のできそうな方もいました。しかし他の人に依存することもなく、自分で見事に対応されていました。
堂々と、黙々と、一切の躊躇もなく、今自分がなすべきことに集中する大切さ、美しさ。日常の地味な一コマですが、非常に大切な学びの時間であったと感じました。私たち日本人は人の目を気にしながら生活しています。人様から見て自分は・・、そんなことしたら恥ずかしい・・、出しゃばってはいけない等々。昔に比べればはかなり個性的な考え方もするようになりましたが、「羞恥心」については潜在的に根付いている何かがあるとも思います。私も20歳代後半でアメリカで生活していた頃、他人の目を気をしない環境に少し戸惑いながらも羨ましさや解放感と感じた経験があります。
感動営業の実践においても最初は躊躇される方は少なくありません。というか、ほとんどの方が躊躇します。「こんなことをして大丈夫でしょうか?」「ほめすぎではないでしょうか?」と気をもむのです。叱られる内容ならともかく、相手のことを真剣に想って称賛することに遠慮はいりません。営業という言葉こそついていますが、少なくとも実践する段階では本気で相手の素晴らしいところを見つけてほめる、認めていくのです。そこには一切の躊躇はいりません。目の前のことに全力で集中していけばよいとアドバイスしています。只管打坐。
この記事は2024年6月11日 ㈱研秀舎(QM‐EAST)代表の藤原格により作成されました。