感動を呼び起こすスピーチとは
誰でも人とのかかわりの中で仕事をしています。ということは最低限のコミュニケーション能力は必要ですし、プレゼンテーション能力も高いに越したことはありません。思い通りに仕事するためにプレゼン力はむしろ重要です。
プレゼンの目的は「参考になるいい話だった」と感心してもらうことではなく、自分が意図する方向へ行動を促すことにあります。こういうことをしてほしい、こう動いてほしい、という行動要請を発信することが本来のプレゼンです。そのためには聴衆の感情に訴えかけて心を震わせることです。
エイミー・カディさんという社会科学者の「ボディランゲージが人を作る」というスピーチがとても素晴らしいので機会があれば検索してみてください。2分間姿勢を変えるだけで人生が変わる、という内容を理論と感情から伝えているのですが、なるほどやってみようという気にさせられます。勇気がもらえます。
例えばクライアントを前にして自分の商品のプレゼンテーションをするとします。会社について、商材、どんな効果があるか、価格や機能などは当然すべき説明です。しかし、ここで心が動くことはあまりありません。誰でもやっている単なる説明だからです。商品・価格ではあまり差はつかないを前提に物を考えなければなりません。しかし自分が過去にどんな悩みと経験をして、そこからどんなことを思い、それが今の仕事にどのように繋がっている、そしてなぜこの世界を貫きたいかまでプレゼンに盛り込めば全くインパクトが違ってきます。当時の自分が感じた感情が蘇るような内容は多くの聴衆に伝わります。無理やりでもこうしたストーリーで考えて肉付けしていくと魂の乗ったプレゼンになります。
他人が共感できる内容を考えて工夫をすること、改善を重ねることで仕事に対する思いがさらに深まります。これが志を磨く、貫く覚悟を育てる、大切な作業ともなります。
上記の記事は弊社の根幹となる哲学「喜びの帝王学」を基にしています。